水抜き肛門:各部の紹介

遠心力で水抜きする

 テッケルフロッグのボディには、ちょうどお尻の位置に肛門のような穴があります。この穴は、出荷時には貫通していませんが、自身で開けて水抜き穴にすることができます。
 ホンカーは両足の部分から水が抜けますが、ワッカーは両足にスカートが詰まっているので水が抜けません。ボディ内に入った水を手でシュポシュポと押し出したりするのが面倒な人は、水抜き穴を開けると、キャスト時の遠心力で水を外に飛ばすことが可能となります。仮にボディに満タンに水が入ったとしても、2、3回鋭く素振りをすると、ほとんどの水は抜けていきます。ライギョ用のフロッグはシーリング等のチューニングが常識になっていますが、テッケルフロッグはチューニングは基本、一切不要です。何年もこのフロッグを使い続けて、不自由したことはありません。パッケージから開けたらすぐ使えるのがバス用フロッグの常識です。


 ボディ内に水が浸入するのを心配する人がいますが、これを防ぐには押さえても凹まない完全なシーリングをするしかありません。ボディが凹まなければフッキングもしません。水が入りにくいということは、入った水が抜けにくいという意味でもあります。そもそもフロッグのノーズ部分から空気が抜けなければ、フロッグを水に浮かべただけでは、ボディ内に水が入ってくることはありません。フロッグのボディに水が入る仕組みは、ボディがソフトで凹むからです。凹んだボディは、戻ろうする際にスポイト効果で水を吸い上げてしまうのです。スキッピングや着水時、首振りでボディが水に押される際、水が入るのは避けて通れないわけです。当然、ボディは硬いほど水が入りにくいことを意味します。
当然ですが、フック側のホールをシーリングして、お尻の水抜き穴だけを開けても、水はうまく抜けてくれません。水が抜けようとすると、ボディが凹んで水を引っ張ってしまうからです。1回のリトリーブで入った水が次のキャストで抜けてしまうのが私の考える理想です。

水抜き穴の開け方は、針金などのワイヤーの先を火であぶって開けるだけです。身近な物では、クリップを伸ばした物が使いやすいでしょう。

ワイヤーは先端が尖ったテーパー状の針のようなものよりも、クリップのように先端がまっすぐな断面のものの方がキレイに開けることができます。

各部の紹介(ワッカー・ホンカー共通)

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